FUSセンター | 診療科・部門紹介

MRガイド下集束超音波治療(FUS)問い合わせ

MRガイド下集束超音波治療

MRIと超音波を組み合わせた
メスを使わない外科的治療によってふるえが改善する可能性があります。経験豊かなスタッフがFUS治療を行っています。

集束超音波治療(FUS)のお問い合わせ

電話:03-3675-1210(FUSセンター直通)
受付時間 9:00~17:00
(日曜日・祝日・年末年始を除く)

ページ上部へ戻る

MRガイド下集束超音波治療(FUS)とは?

MRガイド下集束超音波治療(MR-guided Focused Ultrasound Surgery)を略してFUSと呼ばれています。

今までお薬の効き目が弱かったふるえに対する治療と言えば、RF(高周波凝固術)やDBS(脳深部刺激装置埋込術)など、頭を切る開頭手術しかありませんでした。
しかしFUSという最新の治療方法によって開頭しなくても、RFやDBSと同等の効果が得られる、お体に負担の少ない低侵襲)な治療を行えるようになりました。このFUS治療を行っているのは東京では唯一、森山脳神経センター病院だけです。

  • 1024本の超音波を、治療部位に集中して照射する事により、ふるえの原因となっている脳の一部を焼いてしまうという治療方法です。メスで切ることや、頭蓋骨に穴をあける,放射線照射は一切使用していないため、非常に低侵襲的な手術方法です。

ページ上部へ戻る

FUSの特徴

超音波の照射直後からふるえに変化が現われます。手術中にどんどんふるえ症状が変化していくことを実感できる画期的な治療方法です。下の図は、FUS治療を受けた患者さんに描いてもらった渦巻と直線です。左図の手術前に描いてもらった渦巻と直線は、右手がふるえてしまっていたため、上手く描くことができなかったのに対し、右図のように手術直後には、ふるえが改善されたことによって、上手く線を描けるようになっていることがわかります。

MRガイド下集束超音波治療の特徴

MRIで治療部位の温度上昇の確認と、患者さんの症状の両方を確認しながら手術は進められるので、安心して手術を受けて頂けます。さらに、低侵襲的な手術であることから身体への負担が少ないため、入院期間は通常2泊3日です。<dr>
※入院期間が延長する場合もあります。詳細は受診時に説明します。

ページ上部へ戻る

こんなふるえで悩んでいませんか?

本態性振戦・振戦優位型パーキンソン病・パーキンソン病によるジスキネジア
と診断された方で、薬物療法の効果が低い方がFUSの対象となります。

本態性振戦

身体の一部が自分の意志とは関係なく規則的に動いてしまう病気です。FUSでは特に手のふるえを対象に治療を行います。40歳以上の20人に1人、65歳以上の5人に1人がかかるとの報告があります。また若くしてかかる方もいらっしゃいます。

  • 本態性振戦のふるえの特徴:
    文字を書く、食事をするなどの動作時にふるえが現れやすい
  • 家族歴:
    家族(両親、兄弟、子供)にも同じ症状を認める場合がある

パーキンソン病

脳の一部で作られるドパミンが減ることで、体の動きをスムーズに制御することが難しくなる病気です。1000人に1人~1.5人と言われていますが、高齢者に多く、60歳以上では100人に約1人との報告もあります。

  • パーキンソン病の主な症状:
    ふるえ(振戦)、動作緩慢、筋強剛、姿勢保持障害です。FUSでは特に手のふるえを対象に治療を行います。
  • パーキンソン病のふるえの特徴:
    ふるえは静止時の振戦が特徴で、座って膝の上に手を置いているときなどに起きます。

ページ上部へ戻る

ふるえの治療方法

ふるえ治療の第一選択は薬剤療法です。本態性振戦の場合はβ遮断薬などを服用。パーキンソン病の場合はドパミン前駆物質のLドパを服用します。
薬物療法で十分な効果が得られない場合や、薬の副作用によって内服が困難な場合には、手術療法が検討されます。

手術療法

  • 脳深部刺激療法(DBS:Deep Brain Stimulation)
  • 高周波凝固術(RF:Radiofrequency Thermocoagulation)
  • MRガイド下集束超音波治(FUS:MR-guided Focused Ultrasound Surgery)


DBS、RFは手術の際に頭蓋骨に穴をあける等の開頭が伴います。
一方でFUSでは、開頭をせずに治療を行うことが可能で、DBSやRFに比べて身体への負担が少なく早期の社会復帰が期待できます。

お電話でのお問い合わせも受け付けています。電話:03-3675-1210(FUSセンター直通)
受付時間 9:00~17:00
(日曜日・祝日・年末年始を除く)

ページ上部へ戻る

FUSの治療の流れ

ふるえの診断(外来受診)

ふるえの診断(外来受診)

専門医の診察と頭部のCT検査によって、ふるえの診断及びFUSの適応判断を行います。
※医師の判断によってFUSの適応とならない場合、別途治療法をご案内します。

MRI検査(外来受診)

MRI検査

入院前に治療計画用のMRI検査を行います。MRI装置を使用して頭部の精密検査を行うことで、治療のターゲットを特定し、治療計画を行います。疑問や不安な点がありましたらお気軽にご相談ください。

術前準備(入院1日目)

術前準備

入院当日に、理髪店にて散髪を済ませてからご入院して頂きます。病院近隣の理髪店のご案内も可能です。お気軽にご相談下さい。ふるえの程度を数値化する検査(CRST)を行います。

治療当日(入院2日目)

治療当日

頭髪を完全に剃毛します。 局所麻酔を行い、治療中頭部が動かないようにフレームをピンで固定します。 治療は覚醒状態(意識がある状態)で進められるので、治療中にふるえの変化を実感する事ができます。 超音波照射中はMRIでリアルタイムに温度上昇を確認しながら照射を行い、ふるえの緩和が最適と判断された時点で治療は終了となります。手術時間は3~4時間です。

退院(入院3日目)

退院

8時ごろより、頭部のMRI検査とCRSTを行い、ふるえの改善度を数値化します。検査が全て終わり次第退院可能で、10時から11時頃には退院となります。

退院後1週間ほどは激しい運動は避けて頂きますが、今までと変わりない生活を送ることが出来ます。

ページ上部へ戻る

治療を受けるには

  1. STEP1

    ふるえでお困りの方、まずはお問い合わせフォーム、またはお電話にてご相談下さい

    FUSセンター直通

    電話番号:03-3675-1210(代表)

  2. STEP2

    森山脳神経センター病院にて、FUS外来の受診およびCT検査を受けて頂きます。
    (注)近隣のかかりつけ医を受診して頂き、お薬などの治療を行って頂く場合もあります

  3. STEP3

    FUS外来再診時にFUS適応の結果をお伝えします。FUSの詳細説明や手術日を含めた治療計画の相談を行います。

  4. STEP4

    FUS治療開始。入院期間は最短2泊3日となります。水曜日の14時に入院 木曜日に手術 金曜日の午前中に退院

  5. STEP5

    FUS外来で経過観察を行います。(術後1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月)

ページ上部へ戻る

担当スタッフ紹介

  • 堀 智勝
    堀 智勝
    役職 森山脳神経センター院長
    学歴 昭和43年 東京大学医学部 卒
    経歴 虎の門病院 脳神経外科
    東京大学医学部附属病院 脳神経外科
    東京警察病院 脳神経外科
    昭和48年 東京大学医学部附属病院 助手
    昭和52年 東京都立駒込病院外科 医長
    昭和56年 鳥取大学医学部鳥取大学医学部付属脳幹性疾患研究施設脳神経外科部門 助教授、昭和59年 教授
    昭和60年 鳥取大学医学部鳥取大学医学部付属脳幹性疾患研究施設 施設長、鳥取大学医学部鳥取大学医学部付属病院 材料部長・手術部長
    平成10年 東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科学主任教授
    平成20年 脳神経センター長
    平成21年 森山記念病院 名誉院長、東京女子医科大学非常勤嘱託(外来診療)
    資格 日本脳神経外科学会専門医/日本てんかん学会専門医/日本頭痛学会専門医/日本脳卒中学会専門医/日本認知症学会専門医・指導医
    /日本神経内視鏡学会専門医/日本リハビリテーション医学会認定臨床医/東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科学主任教授/その他多数
  • 澁谷聡
    澁谷 聡
    役職 内科医員
    学歴 東北大学医学部卒
    経歴 中村記念病院 神経内科
    宮城病院 神経内科
    いわき共立病院 神経内科
    胆沢病院 神経内科
    みやぎ県南中核病院 脳神経内科
    資格 日本内科学会認定内科医
    日本神経学会指導医
    日本神経学会神経内科専門医
  • 平 孝臣
    平 孝臣
    役職 非常勤医師
    学歴 1982年 神戸大学 医学部 医学科 卒業
    経歴 1982年 東京女子医科大学 脳神経外科 研修医
    1984年 東京女子医科大学 脳神経外科 医療練士 助手待遇
    1988年 東京女子医科大学 脳神経外科学講座 助手
    1988年 英国バ−ミンガム大学 脳神経外科留学
    1988年 英国バ−ミンガム大学 脳神経外科 登録医 (Registrar)
    1991年 オランダ アムステルダム大学 脳神経外科 研究員
    2000年 東京女子医科大学 脳神経外科学講座 講師
    2004年 筑波大学 大学院 非常勤講師 (兼任)
    2009年 東京女子医科大学 脳神経外科 准教授
    2012年 東京女子医科大学 脳神経外科 臨床教授
    2013年 鹿児島大学 医学部 非常勤講師 (兼任)
    資格 東京女子医科大学 脳神経外科
    医学博士 取得
    日本脳神経外科学会 評議員
    日本定位・機能神経外科学会 理事・会長
    日本疼痛学会 評議員
    日本脊髄障害医学会 評議員
    日本医学教育学会 評議員
    国際定位機能神経外科学会 会長
    国際脳神経外科連合 機能神経外科委員長
    英国医師免許
    厚生省 外国医師臨床修練指導医

FUS外来スケジュール

森山脳神経センター病院 FUS外来 月曜日(澁谷)・水曜日(堀)・木曜日(平)・金曜日(堀) 午前
森山記念病院 FUS外来 月曜日・水曜日(澁谷) 午後

ページ上部へ戻る

お問合せ

お問い合わせフォーム

ページ上部へ戻る