成長・思春期・内分泌内科 | 診療科・部門紹介

成長・思春期・内分泌内科のご案内

診療風景

子どもは成長して大人になります。学校では毎年身長・体重を測りますので、ご家庭でも成長のようすを知ることが出来ます。
しかし、成長には個人差が大きく、どこまでが正常で、どのような場合に病院に行った方が良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。
加えて、インターネットを見ると情報があふれていて、かえって不安になることもあると思います。
成長にかかわる要因は、体質・栄養・ホルモンなどたくさんあります。特に、二次性徴が始まって急に身長が伸びる思春期の時期が、 大人の身長を考える上では大事になります。この思春期も始まる時期や進むスピードに大きな個人差があり、 子どもと大人の中間の時期なので、小児科と内科のどちらで相談したらよいかはっきりしない年齢を含んでいます。
私は、子どものホルモンの専門医として、30年以上にわたって成長に関するご相談を受けてきました。
インターネットの情報は正しくないものも多く、一部が正しくても個人差が大きくてその方には当てはまらないこともあります。
成長・思春期・内分泌内科では一人一人違う成長を丁寧に診て、患者さんの疑問にお答えし、その中で病気が見つかれば最善の治療を行います。

対象となる症状や疾患

★このような症状があれば受診をお勧めいたします。

・低身長・成長速度の低下:学校の健康手帳には成長曲線というグラフがついていることが多く、一番下の線よりも低い時や、それまで順調に伸びていたのに急に伸びなくなった時(測定誤差もあるので、1年に渡って低下が続く場合)。

・思春期が早い:女の子で8歳より前に胸が大きくなってきた時や10歳半より前に生理が来た時。男の子では10歳より前に陰毛があったり、11歳より前に声変わりした時。

・思春期が遅い:男の子で15歳になっても陰毛や声変わりがみられない、女の子で14歳になっても生理が来ない時。

・肥満:学校の健康手帳に肥満度が載っている場合は、20%を超えて増えていくとき。
成長曲線では、標準のカーブを越えて年々増えていくとき。

・やせ:上記の肥満度が-10%より低かったり、成長曲線上、体重が急に下がっていくとき。

・夜尿・多尿

・糖尿病や甲状腺など、ホルモンの病気と言われた

★受診の際には、母子手帳と学校の身長・体重の記録をお持ちください。

★一般小児科はないので、小さなお子様の検査はできないことがあります。その場合には成長曲線を見てご相談をし、専門的な検査が必要な時は連携する小児科で行います。

★感染症の診療や予防接種などはできません。

医師紹介

  • 伊藤純子
    伊藤純子
    役職 医員
    学歴 東京大学 医学部卒業
    経歴 東京大学医学部付属病院 小児科
    国立小児病院(現 国立成育医療研究センター) 内分泌代謝科
    カナダ 西オンタリオ大学 ローソン研究所
    社会保険中央総合病院 小児科
    虎の門病院 小児科 (2008年から2023年3月まで同部長)
    資格 小児科専門医
    内分泌代謝科専門医(小児科)