ドナネマブ外来 | 診療科・部門紹介
ごあいさつ
新しい作用機序を持つアルツハイマー病による軽度認知障害または認知症の治療薬であるドナネマブ(販売名:ケサンラ®)の外来診療を開始しました。当薬剤は厚生労働省の最適使用推進ガイドラインに沿って使用し、安全・適正な治療を提供します。
ドナネマブ(ケサンラ®)とは
- アルツハイマー病による軽度認知障害、または軽症の認知症に対する新しい治療薬です。
- 4週間に1度、約45分~1時間15分の点滴で投与します。
- MRI検査を定期的に実施し、副作用の有無を確認します。
- 健康保険適用で、高額療養費制度の利用が可能です。
- 認知機能評価 MMSEスコア ドナネマブ 20点以上、28点以下 (レカネマブ 22点以上)
受診からドナネマブ(ケサンラ®)投与までの流れ
1. 予約をして、外来を受診
代表番号(03-3675-1211)にお電話いただき、「ドナネマブ治療希望」とお伝えください。
認知症ドナネマブ外来は水曜日、金曜日の午前中に診療を行っております。
受診の結果、投与対象外と判定される場合があります。投与対象の可能性があり、投与を希望される場合は、詳しい検査を行います。
2. 詳しい検査
ドナネマブの投与には、臨床診断に加えて以下の検査が必要です:
- アミロイドPET検査または腰椎穿刺によるバイオマーカー検査
- 頭部MRI検査
これらの検査の結果をもとに、専門医が総合的に判断し、投与の適否を決定します。
3. ドナネマブ(ケサンラ®)の投与
4週間に一度の頻度で来院し、静脈点滴で薬剤を投与します。
初回および2回目の投与は、日帰り入院で実施します。
定期的なMRI検査を行い、副作用(アミロイド関連画像異常等)の有無を確認します。
治療の費用と負担
この治療は高額ですが、高額療養費制度の対象となるため、自己負担額には上限が設けられます。詳しくは医療費制度の案内をご確認ください。
また、医療費に関するご不安やお困りごとがございましたら、医療福祉相談窓口でもご相談いただけますので、ぜひご活用ください。
副作用について
本治療には以下の副作用が報告されています。
- 注入に伴うアレルギー反応(発熱、関節痛、発疹など)
- アミロイド関連画像異常(ARIA)(脳浮腫や微小出血)
お問い合わせ
ドナネマブ治療に関するご質問やご予約は、当院のもの忘れ外来までご連絡ください。
森山脳神経センター病院 もの忘れ外来
電話番号: 03-3675-1211
医師紹介
-
堀 智勝
役職 森山脳神経センター院長 学歴 昭和43年 東京大学医学部 卒 経歴 虎の門病院 脳神経外科
東京大学医学部附属病院 脳神経外科
東京警察病院 脳神経外科
昭和48年 東京大学医学部附属病院 助手
昭和52年 東京都立駒込病院外科 医長
昭和56年 鳥取大学医学部鳥取大学医学部付属脳幹性疾患研究施設脳神経外科部門 助教授、昭和59年 教授
昭和60年 鳥取大学医学部鳥取大学医学部付属脳幹性疾患研究施設 施設長、鳥取大学医学部鳥取大学医学部付属病院 材料部長・手術部長
平成10年 東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科学主任教授
平成20年 脳神経センター長
平成21年 森山記念病院 名誉院長、東京女子医科大学非常勤嘱託(外来診療)資格 日本脳神経外科学会専門医/日本てんかん学会専門医/日本頭痛学会専門医/日本脳卒中学会専門医/日本認知症学会専門医・指導医
/日本神経内視鏡学会専門医/日本リハビリテーション医学会認定臨床医/東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科学主任教授/その他多数